20歳の頃とは
いろんなことに興味を持ち、溌剌としたエネルギーを発する。
だけど、どこかまだ不安でどこかあやうい世代。
そんな頃に出会ったある香水があります。
その香りは
甘く豊かで、「華やかな女性」を彷彿とさせ
私の心を一瞬でわし掴みにしたのを覚えています。
朝摘みのバラと貴重なグラース産のジャスミン。
天然成分を100種類以上調合したと言われ、複雑に混じり合う重厚な甘さと繊細なフローラル感。
当時、このパルファンは世界一高価な香水と謳われました。
それから何年、何十年と時を経て
私は人生の経験を積み、女性としてもそれなりに精神と肉体に変化?成長?を重ねてきましたが
その香りは
いまだに私の胸を躍らせる・・・
出会って以来ずっと変わらずに
私の人生と共にあるのです。
きっとこれからも、私はこの香りの虜であり、愛しつづけると思います。
その香りは、ジャン・パトゥ 「JOY」
JOYを調香するにあたり、ほんの30mlのパルファムを作る際には
約10,600個のジャスミンの花と、336個のローズ・ドゥ・メを使用したのだとか。
普遍のものとして、人生にあるもの。
それは決して数多くはいらない。
魂から求めるものがほんのいくつかが私の人生を彩ればいい。
最近はそんな風に思います。
あなたにはそんな人生を共にする「香り」がありますか?
今夜も、薔薇とジャスミンに包まれて眠りにつきます。